こんにちは、世界一周筋トレ野郎でお馴染みのケビンです。
日本人に大人気の香港。
治安がいいことで有名ですが、意外なことに、香港人の友人の多くから「実はそんなに安全じゃないよ。特に夜は。」と言われていました。
なんでも、薬物の使用が近年増えていたり、スリ・置き引きも頻発しているそう。
僕は世界一周旅行の過程で1週間香港に滞在し、正直危険な目に遭ったことがなかったので「本当に？」って疑問を抱いていました。
そしてある耳掃除しかやることがないくらい暇だった夜。
真相を確かめに、「ちょっくらパトロールしてくるか・・・」といった感じで香港・尖沙咀の深夜俳諧(はいかい)を決行することに。
深夜の尖沙咀は果たして安全なのか！？
そして僕は耳掃除ができたのか！？
今回徘徊した街・尖沙咀のご紹介
尖沙咀と書いて、チムサーチョイと呼びます。読みにくっ
観光客のほぼ100％がここに来るといっても過言ではありません。
なんたって、あの1万ドルの夜景の最寄りですからね。他にもアベニューオブ・スターズ、九龍公園、1881ヘリテージなどの有名観光スポットがいくつもあります。
そんな有名すぎる街を筋肉大好きの無職が徘徊してきました。職質受けませんように。
出発前に筋トレしてパンプアップする
腕時計を見る。
0時前。
機は熟した。
ちょっくら行ってくるか・・・、とその前に。
筋トレしてパンプアップする。無論、自分の身体を大きく見せるためだ。
※パンプアップとは：
筋トレして筋肉を張った状態にすること。プロ・ボディビルダーはより身体を大きく見せるため、大会直前に筋トレしてパンプアップした状態でステージに上がる
こちらの記事でも書いたが、身体を大きくすることは自分の身を守るために必須。世界一周旅行者や海外旅行が好きな人は今すぐにでも筋トレを始めるべきだ。間違いない。
危険な地を渡り歩くときの基本だが、パスポートやメインの財布は宿のセキュリティボックスに保管しておく。強盗に遭った際の被害を最小限にとどめるためだ。
宿によっては南京錠がない場合があるので、一応持っていくのがいいだろう。
カメラと小額紙幣を入れた財布のみで徘徊する。
これで準備万端。パトロールに出るとします。
まずは駅前をチェック
胸筋を張って出かけます。
まずは尖沙咀駅前の様子を確認。
うむ。
特に異常なし。ここはまぁ大丈夫だろう。
尖沙咀駅の危険度：☆☆☆☆☆
いきなりラスボス！深夜の重慶大厦（チョンキンマンション）に潜入
さて、次は悪評で有名な重慶大厦（チョンキンマンション）に向かう。
1泊1000円以下の安宿が密集してるビルなのだが、1階がインド・ワールドになっていて雰囲気がとても怪しいビルなのである。
客引きがしつこいことでも有名。
どんどんと近づいていく。
この辺になるとインド人の比率がものすごく高くなってくる。
お、看板が見えてきた。
すると、地面に座ってたインド人が立って近づいてくる。（写真左下）
「Need Weed? ハッパハッパ？シャチョウ！」
どうやら、ドラッグのディーラーみたいだ。
一度でも反応したらしつこく絡んでくるので無視。というかシャチョウってどこで覚えたんだ・・・。（”会長”って言われるパターンもある。これには笑った）
着いた。
深夜だからか、昼間より雰囲気が怪しい。
入ってみる。
手前にアフリカ人3人、奥の方にインド人6人ほど目視。
重慶大厦はインドのイメージが強いけど、そういえば奥の方にアフリカのレストランなんかもあったな。
旅行者にしつこくゲストハウスを薦めるインド人（右）。奥のカップルにガン無視されてたので心なしか不機嫌に見える不思議。
この直後に背後からギラギラとした、派手な服を着た太った女が視界に入った。
恐らくアフリカ系で、30代後半に見える。
その女がインド人（3人いた）に「Do you have any stuff？」と聞いていた。
日本語に訳すと、「ブツはあるのか？」といった感じだ。完璧にドラッグのことである。
「Yeah! Very cheap. Come on, I show you. We go up!」
日本語に訳すと「もちろん！とても安いのがある。見せるから上に来い！」
そう言って、女とインド人3人がエレベーターに入っていった。さすがにビルの1階での取引は行われないようだ。
いまのところ、「さすがチョンキンマンション」という感じである。やはり、かなりアンダーグラウンド…。早くも世界の闇を垣間見た気がする。
奥の方に進む。
小慣れてる感を出すために、仕方なくビールを購入。仕方なく、だ。なんか酒飲んでた方が絡まれにくいだろう？
ちなみに、こいつは写真の奥のアフリカ料理屋で買った。
一番隅の店だし、かなりでかいアフリカ人10人くらいが固まってて正直行くか迷ったが、筋トレしてるしまぁなんとかなるだろうと突入。
結果、無事買えた。筋トレして変な自信がついてなかったらビール買えなかったと思う。筋トレ最高。
どうでも良い筋トレトークを挟みつつ、とりあえず隈なく散策してみる。
今更だけど0時過ぎてるのに営業してる店がまだあるのに驚く。
インド料理の屋台。
いやいや、こんな時間に食べたらさすがに太る。しかも今日はタンパク質、脂質、炭水化物どれも十分摂った。これ以上食べてしまうと確実に脂肪がついてしまう。確かに美味そうではあるが、厳格なトレーニーとして一瞬たりとも気を抜くことはできないマスター、タンドリーチキン2つ。
マスターが要領よく紙袋にチキンを入れてくれる。
しかも、千切りキャベツも込みで、最後にライムまで絞ってくれた。中々のこだわりを感じる。
外の椅子で食べてたら「中で食え」と店内に案内してくれた。
いい店じゃないか。紙袋が油まみれだけど。
いただきます。
・・・。
肉が実にジューシーでスパイスもよく効いてる。正直、かなり美味い。
帰り際、素直に感想を言ってみることにした。
「美味かったよ」
「そうか。お前はどこからだ？」
「日本から来たんだ。マスターはインドから？」
「育ちは香港だ。インドから来てるがな」
「そうなんだ。実は俺、5，6月ごろあんたの国（インド）に行くかもしれないんだ」
「なに！インドはその時期行かなくていい！ファックユー！暑すぎだ！」
「そうかい、忠告をありがとう。時期は考えるよ」
そういって、別れた。
なぜかファックユーと言われたのがいささか気になったが、たぶん、ファッキンホット（クソ暑い）って言いたかったんだと思う。普通にいい人だった。
お腹が満たされたら散策を再開。
・・・。
「ああ～こういう感じね。」
奥にヤバイやつがいそう。特大サイズのネズミも元気よく走り回ってる。とりあえず突き当りまで行ってみる。
と、後ろを振り返る。襲ってきそうな奴がいなくてホッとする。
このように、背後には常に警戒するのが旅の玄人（プロ）のやり方だ。筋トレしてるとはいえ、背後からの一撃は致命的なのである。
突き当りまで行き、左を確認。
ヒトの肉でも販売してるんじゃないのか？と疑いをもって行ったがごく普通のインド料理屋だった。
普通に美味そうだったのでまじまじと料理を見てたら、「マイフレンド！どれにする？」みたいな食べる前提で話しかけられる。
「もうお腹いっぱいだから明日来るよ」
と伝えると、意外にも「そうか、待ってるぞ！」とすんなりと別れられた。正直、もっとウザいくらい勧誘してくると思ったが、全然しつこくない。いいやつじゃないか。
SIMカード？やらケータイ系の何かまで売ってる店まで開いていた。
よく見たら、ビルの管理人みたいな人がいたのね（右下）。そんなヤバイことにはならなそう。
重慶大厦の危険度：★★★☆☆
チョンキンマンションにはヤク売り、怖そうなアフリカ人、強引な宿スタッフはいたが、深夜でもさほど危険は感じなかった。
管理人もいるし、人の出入りも激しい（ゲストハウスが固まってるため）ので余程のことでもない限り危険な目には遭わないと思う。
スターフェリーポートの治安をチェック
さて、チョンキンマンションを出てフェリーの方に向かうとする。
コインを投げて謎の遊びを繰り広げているインド人の集団を発見。（写真左奥）
すかさず話しかけられる。仕事熱心だな。
「Hey friend. Hash? Weed?」
思い付きでちょっと遊んでみる。
「Do you have some crystal?」
※Crystal：クリスタル・メスの隠語
「NO!!!」
すごい拒絶されてスッと離れていった。
さすがにメスはないか。
※当然ですが、元々買うつもりはなかった。遊んだだけだ。
とことこ歩いてたら、もうすぐ着く。
着いた。綺麗すぎだろ。
さて、治安はどうなのか？パトロール開始。
釣り師が多い。10人は見た。
見えにくいが階段の下でカップルがイチャっていた。ふざけるな。
ベンチもカップルで溢れている。ふざけるな。
深夜のフェリーポートはメンタルがやられる可能性があるので危険だ。
スターフェリーポートの危険度：★★☆☆☆
最後は九龍公園をパトロール
最後に九龍公園を見ることにする。
フェリーポートから九龍公園には地下道を通って向かう。
地下道・・・。ヤバそうな雰囲気がプンプンしてる。
胸筋を張って歩く。
左のオッサン。
歩く歩道を渡っては逆走を繰り返してる。中々ヤバイやつだった。
欧米人が集まってる。
ドラッグパーティでもやってるのか？と思い近づくと、ビール飲んでるだけだった。まったく、紛らわしい。
九龍公園の入り口に着いた。
こんな時間にたむろしてる連中が沢山いるのね。
公園の様子。しんと静まり返っている。
歩いてる連中はちょくちょくいるが、変なヤツは皆無。
一応腕立て伏せしておいた。
九龍公園の危険度：☆☆☆☆☆
九龍公園は平和だった（つまらない）。夜は人通りも少ないので筋トレはしやすい。
まとめ：香港の夜の治安は良かった
それでは、最後に尖沙咀を徘徊した結果をまとめます。
【スポット別 夜の危険度】
尖沙咀：☆☆☆☆☆
チョンキンマンション：★★★☆☆
フェリーポート：★★☆☆☆
九龍公園：☆☆☆☆☆
1時間ちょっと徘徊した結果、夜の尖沙咀は比較的安全でした。
チョンキンマンション近辺ではドラッグの取引が普通に行われたりするので、日本と比べてしまったらまぁアレですが・・・。割と大丈夫でしょう。
何より、ビール片手にふらふらするの楽しかったですよ。
是非、安心して夜の香港をお楽しみください。
あ、帰りが遅かったので耳掃除は結局できませんでした☆
データで見る、香港の治安
主観たっぷりの大分ふざけた記事になっちゃいましたので、最後に実際のデータをお見せしながら香港の治安についてご紹介したいと思います。
外務省の情報を参考に、香港の気になる治安を見ていきましょう。
香港の犯罪発生状況
1. パスポート等の盗難
香港と中国本土を結ぶ九広鉄道の駅及び中港城フェリーのターミナル，ビクトリアピーク，黄大仙，女人街等の観光地，及びマカオへ向かうフェリーターミナル等において，パスポートや財布等の盗難事件が多く発生しています。
駅やターミナルの改札口や切符売り場，階段，エスカレーター等において，見知らぬ人物から話しかけられたり，押されたりするなどして荷物から注意をそらされ，貴重品を盗まれるケースがあります。貴重品から手を離さず，特に不審な行動をする人物への警戒が必要です。2. ショッピング時のトラブル
主に旅行者が，路上で偽ブランドの腕時計やバッグ等の購入を勧められ，興味を示すと，雑居ビル等に連れ込まれて購入を強要されるケースが多発しています。誘いに乗って安易について行かないことが肝要です。ちなみに，香港では模造品の持ち出し，持ち込みは違法です（ 以下「●滞在時の留意事項13.」参照 ）。また，香港消費者委員会（Hong Kong Consumer Council）では，苦情を受け付けるホットライン（電話：852-2929-2222／土曜日午後，日曜日及び祭日を除く）を設置しています。参照：外務省
フェリーターミナルや夜市などの観光地でパスポートなどの盗難が発生しているようです。中には、雑居ビルに連れ込まれて購入を強要されることもあるんだとか…。
ぼく自身、何度も香港に行っていますがやはり日本より治安は良くないと感じます。ドラッグの取引がよく行われていますし、移民も多いのでちょっと恐いです。
上の図は外務省による資料の一部を抜粋したものです。
周辺のアジア国より安全とはいえ、用心するに越したことはないでしょう。変な店に行かない、ドラッグに手を出さない、人通りの少ないところは歩かないなど、最低限でOKだと思います。
香港旅に必須。海外保険付きのおすすめカードを紹介
香港の治安は比較的いいんですが、やはり日本とは違います。
スリや置き引き、ぼったくりタクシーなどが存在するので用心するに越したことはありません。
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